はじめまして、(有)岩崎経営の岩崎芳久です。
自己紹介を兼ねまして、「なぜ、私が経営コンサルタントの仕事をしているのか」を聞いてください。

それは一人のお客様、和田さんの言葉にあります。
建設業を営む和田さんは、今から20年程前、業界でその必要性が叫ばれていたISO9001を取得しようと、知人のつてで私にコンサルを依頼しました。

無事ISO9001を取得して一月後。
様子伺いで訪問した私に、和田さんは意外な一言を放ったのです。

「おかげ様で、大した苦労もせずにISOが取れたけど、本当にこれでよかったのかな…。
会社を変えるチャンスをみすみす逃したのかもしれない…」

それまでお客様に余計な手間をかけさせずにISOを取得してもらうことが、自分の仕事だと思っていた私は、恥ずかしさで胸が一杯になりました。

会社のどんな所をどう変えたかったのか?
その後、和田さんと私は、何度も話し合いを重ねました。

工事が終わってみるまで黒字か赤字がわからない、事前の手が打てずに困っていたので、タイムリーに粗利が把握できるよう原価管理の方法を改善しました。

「言ったはず」「聞いてない」といったコミュニケーションのトラブルが多発していたため、指示の出し方・受け方を工夫しました。

その他にも仕事を進める上で困っていることを、社員の皆さんでざっくばらんに話し合ってもらいました。その中で出てきた意見や要望を少しずつISOの仕組みに取り入れていったのです。

こうした活動が半年ほど続いた頃、和田さんがニッコリ微笑んで言いました。

「最近、会社を経営している手ごたえを感じるんだ。社員のみんなも頑張ってくれているし。みんな、前より明るくなったと思わない?」

このときハタと気づきました。
私の仕事は、会社さんとのかかわりを通して、社長が会社を経営する喜びを見つけ、社員の皆さんが楽しく仕事をするお手伝いをすることなんだと。

「ウチの社員は本当によくやってくれるんだよ」と笑顔で目を細める社長を日本中に増やすのが私の使命です。

有限会社 岩崎経営 代表取締役 岩崎 芳久